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窓結露

窓の断熱工事で冷暖房費は、どれくらい節約できる?

少し専門的なお話になりますが、窓の断熱工事をした場合、電気代に換算すると、どれくらいの節約になるのでしょうか?

建物の断熱性能を表すものに、熱還流率(U値)と言うものがあります。
これは、面積1m2あたり、内外温度差が1℃としたときに、1時間に逃げてしまう熱量(W)を表していて、単位は、[W/(m2・K)となります。

建物全体の断熱性能は、外皮平均熱還流率(UA値)であらわされ、屋根、壁、床、窓から逃げる熱量のを、それぞれの総面積で割って平均した値になります。

建物から逃げる熱量の内、60%~70%程度は、窓から逃げていくと考えていられるため、前回の記事でも書いたように、一番先に行う断熱工事は、コストパフォーマンスを考えても、窓がお勧めです。

では、窓から逃げていく熱量は、どれくらいになるのでしょうか?

例えば、大きな掃出しの窓で、高さが1.8m、幅が1.7mとすると、面積は、1.8m×1.7m=3.06m2となります。
あくまでも理論値になりますが、一般的な1枚ガラスのアルミサッシ(熱貫入率Uw値:6.51)と、断熱性のが高い、Low-Eペアガラスの樹脂サッシ(熱還流率Uw値:1.42)で熱損失量の計算をしてみます。

冬に外気温が0℃で、室内温度を20℃に保つ場合で、朝6:00~9:00(3時間)、夜16:00~23:00(7時間)の合計10時間暖房運転をして、電気代が1Kw当り¥28と仮定します。

◇一般サッシ:6.51(Uw値)×3.06(窓面積)×20(室内外温度差)=398.412W(1時間に逃げる熱量
       398.412×10(時間)=3984.12W(室内温度を20℃に保つための熱量)

◇断熱サッシ:1.42(Uw値)×3.06(窓面積)×20(室内外温度差)=86.904W(1時間に逃げる熱量)
       86.904×10(時間)=869.04W(室内温度を20℃に保つための熱量)

この差を電気代に換算して、掃き出し窓を断熱工事をした場合に1日に節約できる電気代を計算してみます。
(3.98412Kw-0.86904Kw)×28円=87.2円 
1ヶ月だと、掃き出し窓1ヶ所だけでも、87.2円×30日=2,616円の節約になります。

30坪程の建物全体の平均的な窓の面積の合計は、25m2程になりますので、上記の条件で、家の窓全部を断熱工事をしたとすると、
(6.51-1.42)×25m2×20℃×10時間÷1000×¥28×30日=21,378円(1ヶ月の電気代の節約金額)

年間の暖房費節約金額は、¥21,378×4カ月=85,512円

この計算で、年間に冷房で節約できる電気代を計算(外気温度35℃、室内温度28℃)すると

(6.51-1.42)×25m2×7℃×10時間÷1000×¥28×30日×3カ月=¥22,447円

冷暖房費の節約金額合計は、なんと107,959円にもなります。

現在環境省が行っている、【先進的窓リノベ事業】では、古いサッシを外して、断熱サッシに交換する工事で、工事代金の60%~70%、古いサッシはそのままで、二重サッシにする内窓工事で、30%~40%程が補填されます。
残りの自己負担分がとても少なくてすみ、窓の結露や部屋の温度差が格段に少なくなり、何年かで元が取れるとなると、やらない手はありませんね。

窓の断熱工事を多く手掛けるグラスランチハウスでは、先進的窓リノベ事業を始め、住宅省エネ2024キャンペーンを利用した省エネ工事の相談を、住宅省エネ技術者が直接お伺いしていますので、ご興味のある方は、この機会に遠慮なくご相談ください。




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