制振装置は何が良いの?
東南海地震や首都直下型地震など、大地震の来る確率が高くなっています。
自分の家を地震に強くしておくことは、家族の命や資産を守る上でとても大切な事です。
皆様も耐震等級と言うのを聞いたことがあると思いますが、耐震等級1が現在の建築基準法の耐震基準に合わせたもので、震度6強から震度7程度に耐えられる(倒壊しない)強さで、耐震等級2が耐震等級1の1.25倍の強さで、耐震等級3が1.5倍の強さとなっています。
これらは、あくまも家が倒壊しないという基準になりますので、傾いたり、屋根や壁が壊れたりという部分については、言及はしていません。
10年前に起こった東日本大地震の時には、八千代市周辺の市町村では、震度5弱~震度5強の所が多く、茨城県南部では、震度6強が観測されました。
この辺りでは、家が倒壊した場所はほとんどありませんでしたが、屋根瓦がずれ落ちたり、内装の壁が割れたりしたところが多く、家具や電化製品の被害も多かったようです。
構造部分以外の被害については、地震保険では補填されることはありませんので、内装や家具、家電の被害については、全てが実費負担となってしまします。
昨今では、新築工事、リフォーム工事において、揺れに耐えるばかりではなく、揺れを軽減してそれらの被害を少なくする工法が注目されています。
免振工法や制振工法がそれにあたります。
免振工法は、基礎や土台部分で地面からの揺れを逃がして、建物に伝えないようにする装置ですが、設置工事費が高額になってしまう為、あまり普及はしていません。
多くのハウスメーカーや工務店で採用している、制振工法は、車のスプリングやダンパーのようなものを建物の構造部分に取り付けて、揺れを吸収する装置です。
制振装置には、壁倍率(壁の強さ)を補うタイプの物と、そうでない物があります。
壁倍率を補うものは、筋交と兼用になっているものが多く、大きな揺れが来ないと作動しないものが多く、どちらかと言うと、倒壊防止含めた制振装置として設置します。
それに対して、壁倍率を補わないものは、壁倍率は筋交や耐力パネルだけで補うため、比較的小さな揺れから作動させることが出来て、家具や家電を含めた、建物の損傷防止として設置します。
お勧めは、後者の建物の損傷防止の役目が多い、壁倍率を補わない制振装置で、車のダンパーのような形をしていますので、新築ばかりでなく、リフォーム工事の時でも採用しやすい装置です。
弊社では、新築工事、リフォーム工事においても、耐震性の高い建物を推奨していますので、ご興味のある方は、お問い合わせください。
この記事へのコメントはありません。