八千代市のリフォームブログ|自然素材を使ったリフォーム・リノベーション【塗り壁編】
自然素材を使ったリフォーム・リノベーションで、前回は、木材編で無垢の木の持つ特性についてお話ししました。
今回は、八千代のグラスランチハウスのリフォームでも、木の素材に次ぐ人気の自然素材の、塗り壁についてお話をします。
塗り壁とは、クロスなどの壁紙と違い、左官屋さんや塗装屋さんが鏝(コテ)やローラーなどで仕上げる壁を言います。
その中でも代表的なものに、漆喰と珪藻土について詳しく説明をいたします。
漆喰は、水酸化カルシウムを主原料とした自然素材で、消石灰と呼ばれるもので、石灰石を焼いて細かくしたものに水を混ぜたものを言います。
身近なものでは、運動会でライン引きで使う石灰や、黒板のチョークなども主成分は同じものです。
リフォームやリノベーションで、実際に使うときは、消石灰に糊やスサを繋ぎとして混ぜて、水で練って使用します。
主成分である消石灰は、二酸化炭素を吸いながら呼吸をして、徐々に石灰石と変化していきます。世界遺産のギリシャの神殿などは、何百年もの年月をかけて、石灰石に変わったものです。
リフォームやリノベーションで漆喰を採用すると、この呼吸する特性が、部屋の環境を快適なものにしてくれます。
湿気を吸ったり吐いたりを常にを繰り返していますので、冬の過乾燥や夏のジメジメ感を和らげてくれて、調湿作用が期待が出来ます。
皆様、シックハウス症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
部屋の中に存在する化学物質でアレルギー反応を起こしてしまう病気ですが、漆喰は、室内に存在する化学物質のなかで一番多いといわれているホルムアルデヒドを多く吸着し、再放出しない性質を持っていますので、アレルギー症状の緩和も期待が出来ます。
また、防火作用もあり、昔からお城や蔵などに多く使われているのは、そのためです。
現在は、リフォームやリノベーションで漆喰を採用する場合は、既存のクロスをはがさなくても施工できる物も出てきていますので、コストの軽減や工期も短縮にもなっています。
次に珪藻土についてです。
珪藻土の珪藻とは、植物プランクトンの一種で、死滅すると有機物が分解されて殻だけが残ります。この殻が堆積して出来たものが珪藻土です。
原石は、石のようになっていますが、それを粉状にして使用します。
身近なものとしては、昔から七輪を作る材料としても使われています。
珪藻殻には、小さな穴が無数に開いており、大きな保湿作用がり、漆喰と同じように自立呼吸をするため、部屋の調湿に最適な自然素材と言われています。
最近では、この性質を生かして、バスマットやコースターなどで珪藻土を含んだものが多く発売されています。
また、珪藻殻の穴は、湿気のほかに匂いも吸収します。
室内に存在する、ペットやたばこの臭いなども吸収してくれて、室内の空気を爽やかな状態に保ってくれます。
近年では、珪藻土に色を付けて、白やベーシュ色ばかりではなく、ブルーやグリーン等の壁で仕上げることも可能です。
ただ、現在は珪藻土については、厳密な規定がなく、珪藻土と呼ばれる材料でも、珪藻土がどれだけ含まれているかに注意が必要です。
含有率が低いと、珪藻土の持つ特性が発揮できなく、コストをかけた割には、自然素材の持つ調湿作用や消臭作用が期待できない場合もあります。。
漆喰や珪藻土の特性についてお話をしてきましたが、これらの自然素材にも短所はあります。
自然の素材ですので、収縮性は少なく、部屋の隅や窓の周りなどのひび割れが発生しやすいです。
また、脱衣所などの湿気が多い部屋で採用すると、湿気を放出しきれなくなって、カビが発生してしまう場合もあります。
そのため、これらの自然素材は、素材の持つ特性を良く理解した上での施工が大切です。
私達グラスランチハウスでは、漆喰や珪藻土を使用した自然素材のリフォーム・リノベーションを、多く手掛けています。
八千代、佐倉周辺で、自然素材を使ったリフォームやリノベーションをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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