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屋根のメンテナンスと、カバー工法。

一戸建ての建物は、新築から10年~15年位経つと、外部のメンテナスが必要になって来ます。
一般的に外壁は、塗装工事をする場合が多いですが、スレートで出来た屋根(コロニアル等)の場合には、塗装と葺き替え(カバー工法)の方法があります。

今回は、実際に塗装をするのと、葺き替えをするので、どちらが得なのか、コストを含めたメリット、デメリットについてお話を致します。

例えば、一般的な建坪30坪程度、屋根面積80m2くらいの屋根の場合の塗装工事の価格は、シリコン樹脂の塗装をした場合で、25万円~40万円位、カバー工法でガルバニュウム鋼板の屋根を葺いた場合の工事価格は、100万円~120万円位となります。

カバー工法の方が、3倍~4倍ほどの工事金額となります。

次のメンテナンスまでの周期はどうでしょうか?
塗料の種類や工法、塗り回数にもよりますが、塗装工事の場合、おおよそ3年~7年程度、カバー工法の場合、仕上げ塗装の種類にもよりますが、10年~20年程度となり、塗装より3倍程になります。

上記から、コストパホーマンスとしては、同程度と言っていいかもしれません。

次に、メンテナンス時期が来た場合の素材による違いはどうでしょうか?
スレート屋根の場合は、塗料の撥水性能の低下により、基材が吸水をしてしまい、冬の凍結によるクラックが起きたり、コケの発生、最悪の場合は、下地の防水シートの状態が悪いと、雨漏れに繋がる場合が有ります。

対して、ガルバニュウム鋼板の場合、撥水性能が低下しても、基材が水を通さないため、クラックやコケの発生、雨漏れに繋がる事が少なく、塗料の劣化によるサビの発生までには、相当の期間が掛かるので、撥水性能低下後も、ある程度は、メンテナンスの時期を先延ばしにすることが出来ます。

上記から判断すると、カバー工法の方が優れているように感じますが、やはりコストが3倍ほど掛かるので、その時期に予算が厳しい方は、工事を先延ばしするよりは、一旦塗装工事でメンテナンスをする事をお勧めいたします。

また、屋根が良く見えるお宅では、外観のイメージも変わってきますので、お住いのデザインを含めた検討も必要です。

ここまで、屋根の塗装工事と葺き替え工事についてお話をしてきましたが、塗装工事では、メンテナンスが出来ない場合がありますので、少しお話を致します。

2006年頃に建築資材でのアスベストの全面使用禁止が決まり、その当時に製造されたスレート屋根材は、アスベストを除いた製品の研究が進まないまま、ノンアスベスト屋根材として販売されてしまったため、強度が弱く、何年か経過すると屋根全体に多くのクラックが生じている案件の報告が多々出ています。

このような建物は、経年と共にさらにクラックが増える可能性がありますので、塗装工事ではメンテナンスが出来ず、葺き替え工事を選択するしかありません。

新築時の仕様書や、年代がわかるようでしたら、WEBでも調べることが出来ますので、ご心配の方は、調べてみて下さい。

では、屋根のカバー工法の工事の進め方について説明いたします。

屋根リフォーム
割れや欠けが見られるスレート屋根

上記は、築15年程の屋根の状態ですが、最初の汚れやコケの付いた状態の時は、ここまでの状態だとは思わず、塗装工事で進めていましたが、塗装前の高圧洗浄を掛けたところ、無数のクラックや欠けが現れて来たので、急遽お客様に状況を丁寧に説明をして、カバー工法に切り替えてメンテナンスを進めました。

工事は、最初に、不要な棟包み板金の撤去から始めます。
一緒に棟包みを止めてある、棟の貫板も撤去します。

屋根カバー工法
棟包み板金撤去

次に屋根をきれいに掃除をしたら、粘着性のある防水紙を下から順番に貼っていきます。
隅棟や谷の部分は、丁寧に左右を順番に重ねながら進めて行きます。

屋根カバー工法
フェルト貼り完了です。

防水紙は、古い屋根材の上に貼って、2次的防水処理をしますので、切れにくく、防水性能の高いゴムを含んだフェルトを選択する事が大切です。

防水紙
改質アスファルト屋根下地材(ゴムアス)

次は、仕上げの屋根材を葺いていきます。
最初に雨水が集まる、大谷板金材を取付けてから、下から順番に、一枚一枚釘やビスで緊結して貼っていきます。
ここで大切なのは、スレート屋根の下にある野地板と呼ばれる合板は、経年の結露や湿気等で釘やビスの利きが悪くなっていることが多いので、必ず野地板の下にある、垂木に緊結します。

ガルバニュウム鋼板のカバー工法屋根工事の完成です。

ガルバニュウム素材の屋根は、スレート屋根より雪の滑りが良いので、雪の落下による事故や破壊が起こらないように、雪止めの取付をお勧めします。

また、屋根にトップライトが付いている場合は、新たに雨返し板金等に丁寧な施工が必要となります。

グラスランチハウスでは、お住いのメンテナンスをはじめ、リノベーション工事やリフォーム工事の相談を常に受け付けていますので、いつでも遠慮なくご相談ください。

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