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ヒートショック

冬は、ヒートショックに気を付けましょう。

晩秋を迎えて、弊社のある八千代市でも、朝晩はだいぶ冷え込むようになって来ました。
この季節になると増えてくるのが、ヒートショックによる事故です。

皆様は、ヒートショックと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
事故と言っても家の中で起こるもので、室内の温度差により、血圧の急激な乱高下が起きて、心筋梗塞や脳梗塞等を引き起こしたりして倒れられたり、時には死亡してしまったりします。

特に入浴時に事故が多く、年間に1万9千人が亡くなっていると推定されています。

警視庁の発表では、2020年の交通事故の死者数は、2839人と3000人を下回り、真夏時の熱中症で死亡した方は、112人となっています。

ヒートショックが原因での死者数が、いかに多いかがわかりますね。

では、身近でとても怖いヒートショックを防ぐには、どのようにしたらいいのでしょうか?

根本的な原因は、室内の温度差による血圧の乱高下ですので、室内の温度差を少なくすればいいのです。

具体的には、
①入浴前に浴室と脱衣室を温めて置く。(お風呂の床もお湯を流して温めて置く)
②湯船のお湯の温度は、高くしすぎないで、41℃以下位にする。
③湯船に入るときは、必ず掛け湯をして体を温めてから入る。
④湯船につかる時間は、10分以内としあまり長くつからない。
⑤食後すぐの入浴や飲酒後の入浴は、なるべく避ける。
⑥湯船から出る時は、急に立ち上がらない。
⑦家族に声をかけて、気にしていてもらう。

以上などが、入浴時でのヒートショックの代表的な予防策ですが、真冬の極寒の時期は、入浴時だけではなく、トイレなどでもヒートショックを起こす事例も報告されていますので、注意が必要です。

リビングや居間、その他の居室は、暖房がされていて、廊下や玄関、トイレなどは、暖房がされていないために温度差が生まれて、トイレなどでもヒートショックが起こる事があります。

浴室や脱衣室、トイレ、廊下等の非暖房部屋の、暖房効果を上げるためには、温めた温度を逃がさないための断熱工事が必要です。

インナーサッシ

温度のほとんどの70%くらいは、窓から逃げていくと言われています。
浴室や脱衣室、トイレなどの今ついているサッシの内側に、もう一つサッシを付ける事により、かなりの改善が出来て、暖房ばかりではなく、冷房時の効果も上がり、電気代の節約にもつながります。

その他の有効な断熱工事としては、隙間風の入り込みを防ぐ工事があります。

床下の基礎の部分に通気口が設けられている家では、冷えた空気が床下にも入り込んでいて、その空気が壁の中を通って、室内に入り込みます。

特に、和室などは、畳を上げると壁の下の部分は、大きな隙間が空いていて、ここから冷たい空気が大量に流れ込んできます。

また、窓ガラスが冷やされると、暖かい空気との間で対流が起こり、風の流れを感じる場合もあります。

家全体を断熱工事をすれば、ヒートショックをかなり抑える事が可能ですが、予算もかなり多くかかります。
そこで、断熱工事の優先順位を決めて進めては如何でしょうか。

先程も述べたように、まずは内窓の取付です。
出来れば、全ての窓を行うのが良いのですが、いっぺんに行うのが予算的に厳しい場合は、浴室、脱衣室、トイレなどの北側の窓から行い、その次に掃出し窓のような大きな窓、その他の窓と進めて行きます。

玄関も冷えには大きく影響する部分ですが、玄関の場合は、リフォーム専用の断熱ドアに交換をします。
壁を壊さないで交換が出来ますので、工事も1日でほとんどが終わります。

窓の工事が終わったら、その次は、隙間を埋める工事です。
床下と壁の内部が繋がる部分に、「気流止め」と呼ばれる断熱材や木材などで隙間を塞ぎます。
断熱工事の経験が少ない会社ですと、この工事のやり方が良く分かっていない場合が有りますので、住宅省エネ技術者等が在籍する断熱工事に精通した業者に依頼する事をお勧めいたします。

外貼り断熱

最後に、屋根や外壁の断熱工事です。
屋根部分は、一般的に天井裏に断熱材を吹き込んで、断熱材の量を増やして、同時に隙間も塞ぎます。

外壁は、内壁を壊して断熱材を入れなおす充填断熱工法や、外壁の外側に断熱材を貼る外貼り断熱工法があります。

断熱材どおしをきっちりと繋いで行ける外貼り断熱工法の方が性能は優れていますが、外壁全体を一緒に行わなければならなかったり、場合によってはサッシの部分の加工が必要になったりします。
外貼り断熱工法に対して、壁の内側で断熱工事を行う充填断熱工法は、各部屋ごとに工事をする事が可能ですので、予算や都合に合わせて工事が出来るメリットがあります。

これから迎える冬に向けて、御自身の出来る範囲でヒートショックの対応をしてみて下さい。

私たちグラスランチハウスでは、お住いの断熱に関する相談を、専門の住宅省エネ技術者が相談をお受けしてますので、ご不明な点や不安な事などがございましたら、遠慮なくお問合せ下さい。

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