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樹脂サッシ

窓断熱リフォームは、インナーサッシがお勧め。

前回の記事にも書きました、【先進的窓リノベ事業】が発表されたこともあり、八千代市にあるグラスランチハウスでも、窓の断熱リフォーム工事のお問合せがかなり多くなってきています。

窓の断熱リフォーム工事は、①既存のサッシの単板ガラスをペアガラスに変更する、②既存のサッシの内側にインナーサッシを取付ける、③既存のサッシの外側にアウターサッシを取付ける、等の3種類の工事方法がございます。

この中で、どの工事がよりお得な工事方法となるのでしょうか?
住宅省エネ設計技術者の筆者が、わかりやすく解説いたします。

まず、コストの面ではいかがでしょうか?
①ペアガラス⇒②インナーサッシ⇒③アウターサッシと、コストは高くなっていきますが、断熱性能は、①ペアガラス⇒②インナーサッシ=③アウターサッシのような感じになり、インナーサッシとアウターサッシの断熱性能は、同程度になります。

①のペアガラス工事は、一枚のガラスを2重のペアガラスに取り換える事により、ガラス面の断熱性能は向上しますが、周りのアルミフレームがそのままなので、フレームの部分に沢山の結露が発生します。
アルミは、金属の中でも銀・銅・金に次いで熱伝導率が高く、その為、冬季は室内側に結露が発生してしまいます。
結露水は、結露した部分ばかりではなく、その周りにも波及して、カビが発生したり、壁を傷めたりしてしまいます。

②のインナーサッシと③のアウターサッシは、ペアガラスだけではなく、フレームも含めて新たにサッシを取付けますので、断熱性の高い樹脂フレームサッシを選ぶ事により、結露の発生を抑えることが出来て、さらに冷暖房効率が上がり、電気代や灯油代省エネになり、防音性能も上がります。

この2重サッシ工法の、デメリットとしては、窓を開ける時2回開けなければならなくなる事と、ガラスだけの交換に比べて、コストが掛かる事です。

2重サッシ工法の中でも、②のインナーサッシは、今ある窓の木枠に部屋の中から取付をしますので、③のアウターサッシと比べて、足場工事がいらなかったり、1ヶ所当りの工事時間も短くて済むので、コストを抑えることが出来ます。また、雨漏れの心配もありません。

では、実際のインナーサッシの工事費と、【先進的窓リノベ事業】の助成金の金額はどれくらいになるのでしょうか?

以前に筆者がお見積りをした例ですと、インナーサッシ(性能S) 引違い大サイズ2セット、引違い小サイズ2セット、内開き小サイズ1セットのサッシ合計が、¥392,300、取付費が5カ所で¥61,500で、工事合計金額が¥453,800になりました。

このインナーサッシの助成金の合計金額は、¥276,000になりますので、差し引きの金額が、¥177,800になり、通常の工事金額の、4割以下でインナーサッシの取付が出来ます。

実際には、現地を採寸して、窓枠の幅等によっては、ふかし枠等のオプションが発生する事もありますが、それでも5割ほどは、助成金で賄うことが出来ます。

この【先進的窓リノベ事業】は、今年いっぱいの助成金事業で、現在サッシメーカーの納期も、受注の逼迫によりかなり長くなって来ていますので、窓断熱リフォームをお考えの方は、早めの動き出しを勧めいたします。

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